青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2007-02-17から1日間の記事一覧

59で前述通り、日立電線は系列の流通商社を日立電線商事と日立電線販売の2社に集約しました。

日立電線商事の山村社長は「親会社の日立電線との分業の役割分担については、すでに軌道に乗っている仕事を引き受けて、日立電線が新規開拓に専念できるようにしたい。その上で日立電線の重点製品を強化する。TABテープ、伸銅品の銅合金条と圧延銅箔、窒化ガ…

電線の営業形態(業態)は顧客関連のプロセスと営業プロセスの属性によって、商社経由であるか否かに関わらず、直需相手の紐付きと市販の店売りに二分できるのは、他の生産財と同様です。

産業用電線とは、ビルや工場、住宅向けで、直需で紐付きの電設ルートと、店売りを行う電線問屋や電設問屋向けの市販ルートがあります。店売りの市販ルートでは与信判断が重視されています。 機器用電線は主に直需の紐付きで、大手電機メーカーとその系列会社…

銅の用途の6-7割を占める電線の国内出荷に関し、日本電線工業会は会員の製造企業約140社の2006年暦年銅電線総出荷量が前年比1.8%増の銅量871千トンで3年連続の前年比プラスになった、と発表しています。

2006年暦年の出荷は銅電線が871千トン、アルミ電線が27千トンです。銅電線871千トンの部門別内訳は、建設・電線販売業385千トン、電機208千トン、自動車88千トン、電力74千トン、通信18千トン、その他62千トン、輸出32千トン、以上合計で871千トンです。アル…

電線業界はこの10年間で激変しました。供給面では電線大手6社を中心に業界再編が起こりました。

巻線業界の合従連衡は59で前述の通りです。需要面でも電機分野向け機器用電線と自動車分野向けワイヤーハーネスに軸足が移り、インフラ分野の電力や通信向けのウエイトが低下しました。 日刊産業新聞2007年1月26日付は電線工業会の会長人事に関連して、これ…

国際相場高騰で注目度が高まった非鉄金属の2次製品に関し、77の圧延製品に続き本78では電線を記述します。

75で主な金属資源である鉱石と中間原料、76で1次製品の地金(金属塊)、77で2次製品の圧延製品を取り上げました。銅の1次製品の電気銅(銅地金)は14[マテリアル系生産財と国際情勢]でも前述しました。2次製品の伸銅品は09[自動車部品向け]で、電線は59で前述し…