青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

2007-9-8 97-2/3 リチウムイオンでマンガン系

蓄電デバイスリチウムイオン電池では、ソニー出身の小沢和典代表が起業したエナックスとマンガンリチウムイオン電池の風が吹いています。

正極マンガン系化合物を用いた大型リチウムイオン電池の供給に関し、105で日立ビークルエナジー(新神戸電機)が供給を開始したのが2000年頃と前述しましたが、5年ほど遡る1995年頃に筆者/青草新吾は「ソニーコバルト酸リチウムに集中の方向だが、ソニーから独立したエナックス小沢和典代表は、マンガン酸リチウムの旗を立てておられるようです」と2次電池業界の方からお聞きしたことがあります。当時を想い起こしながらエナックスのホームページを閲覧すると、独立後の小沢代表とエナックスは、世界初ラミネート型リチウムイオン2次電池(LSB/Laminated Sheet Battery)を開発し、EV(電気自動車)や電動車イスの製造販売も開始しておられます。
[ http://www.yonezawa-bno.com/kigyo/0008/ ]
エナックスに関し最近では下述2件の発表に触れました。中型のリチウムポリマー電池京都市第一工業製薬と製造する合弁に関し半導体産業新聞2005年3月9日付は「第一工業製薬は、中国天津市合弁会社を設立する。合弁相手はエナックスが6%、天津市一軽集団が43%。新会社は、第一工業製薬が生産するリチウムイオンポリマー材料と、エナックスの中国現地法人(エナックス安丘)で生産する電極などの供給を受け、中国市場向けに中型電池(24-36V、4-12Aクラス)を組み立てる。販売は天津市一軽集団が行う。製造するリチウムポリマー電池は、独自工夫の正・負の電極材料、セパレータ、電解質完全固体電解質を実現できることから高い安全性を持つ。第一工業製薬は、02年9月、日本触媒と対等出資でリチウム電池用ポリマーの生産会社としてソリオン社を設立。国内でポリマー電池用材料の高分子固体電解質を電池メーカーに供給しているが、電池本体の自社生産を手がけるのは初めて。」と報道されていました。
2006年9月には村田製作所エナックス大研化学工業の3社による開発・設計・製造・販売の包括的業務提携が発表されました。電波新聞2006年10月16日付は「CEATECH 2006で村田製作所は、新規参入の(ハイブリッド車用の)リチウムイオン2次電池と、(併せて電子部品用で小型の)全固体チップ電池を参考出品した。エナックスの技術を導入したリチウムイオン電池ではハイブリッド車用のハイパワーリチウムイオン電池のセルを展示した。容量2千-4千mAhでサイズは86x160x5ミリ小型軽量大電流出力を実現した。50X60ミリの同電池セル3セル搭載の電池パックで1分充電し、200ミリ-300ミリアンペアの放電容量を得ている。野洲事業所のエネルギーデバイス研究所でサンプル出荷の準備を進める。」と報道していました。電子部品用の全固体チップ電池については、下述します。