九州の経済規模43兆円はロシアや大阪府と同規模ですが、近年は自動車や薄膜・太陽電池で産業集積が進んでいるようです。
九州はシリコンアイランドといわれる集積回路の製造出荷額が日本の1/4で1兆円超、カーアイランドといわれる自動車生産も百万台突破で日本の1割となり、最近では、次世代太陽電池の工場建設が相次いで発表されています。九州の総生産並びに工業出荷額の4割が福岡ですが、最近は熊本など他県への大型投資も増えているようです。FPDパネル向けで富士フィルムが熊本県で1000億円を投資してLCD偏光板の保護膜として使用されるTACフィルムの工場建設に入りましたが、49で前述の通り、液晶パネル生産の国籍シェアは韓国と台湾で8割強ですから、韓国と台湾の両方に近い九州は地の利も高いものと推察されます。
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1288.html
(富士フィルムの発表「新工場建設」2004年11月)