青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2006-04-23から1日間の記事一覧

自動車部品製造企業の製造工程は、多くの外注工程で支えられています。マテリアル系生産財を加工する工程では、耐久生産財とものづくり基盤技術(プレス加工・鍛造・切削・熱処理・鋳造・めっき、など)を使って単体部品が製造されます。もの造りの工程分業を担う「調製加工の支援プロセス」はサポーティングインダストリーの主要プロセスを構成しています。特に金型製造とプレス加工は一大産業を形成しています。

川上の約30千の単体部品が約1千を超える機能部品に集約される階層の工程では、多くの工程が外注されています。金型製造の業界団体のHPによると、金型業界の規模は、1997年統計で、1兆8千288億円、向け先の内訳はプレス用35%、プラスチック…

自動車の電装化・電子化・ハイブリッド化とともに、複合成型(インサート成型)で組み立てられた部品の搭載個数が増え続けており、樹脂製品や伸銅品の1台当たり使用量が増え続けています。

絶縁材の樹脂製品(ベースポリマー・コンパウンド・フィルムなど)でも日本企業がリードする品種が増えてきています。例えばECU(電子制御ユニット)は、1台当たり10−40個も搭載されるようになってきていますが、更に増え続けていく基調にあります。…

自動車部品製造企業の製造工程は、高品質のマテリアル系生産財(鉄鋼製品・アルミ製品、樹脂製品・伸銅品・電子材料・・)の供給で支えられています。マテリアル系の生産財では、日本企業しか製造できない品種や、日本企業が世界シェアの大半を維持している品種が数多く存在します。

よくいわれることですが、自動車を川上から川下に辿ると、約30千の単体部品が、1千を超える機能部品に集約され、この1千を超える機能部品が数十のサブシステムへと更に集約されて、最終的に耐久消費財である1台のクルマに組み立てられます。自動車中間…