テレビ用液晶パネルの中国生産に関し、北京五輪に向けてのファブ立ち上げということではデッドラインが近づいています。先端の6G(第6世代)以上となると日本企業や韓国企業の支援がないと難しいようです。
中国での6Gや7Gのファブ立ち上げに関し、半導体産業新聞8月23日付が判りやすく報道してくれています。
1.中国企業の動き
SVA(上海広電)のSVA-NECは、6G/7Gのファブ立ち上げについてはNECではなくてシャープと交渉を行いながら独自の立ち上げも検討中。SVA-NECの隣接地には日本電気硝子が工場建設を発表した。BOT-OT(北京東方光電科技有限公司)は、韓国のハイディスを買収しTFT液晶の製造技術を入手し今の月産能力は60千枚。
2.シャープの動き
シャープは40インチ以下でも自社で生産能力を確保しておきたいとの考えが強く、1.SVAとの合弁、2.TCLと深圳で合弁、3.自社生産でモジュール組立工場がある南京か無錫で独資のパネル工場を建設、の3通りで検討中。不足するパネルの外部調達ということでは台湾のAUO(友達)から調達しCMO(奇美)にも触手を伸ばしているところとみられる。