薄型テレビの派生需要では高機能フィルムの進化と市場拡大が特筆されます。
薄型テレビは携帯電話などに比べると面積が大きいので膨大な派生需要を育み続けていること48と49で前述の通りですが、電子基板向けに関し、58でFPCではテープ基板の需要が伸張していること、57で絶縁基材のポリイミドフィルムで宇部興産の供給能力拡大を前述しました。その後の新規参入となりますが半導体産業新聞2007年2月21日付は「倉敷紡績はFPC業界向けにポリイミドフィルム(Midfil/ミドフィル)のサンプル出荷を開始した。FPC向けは太陽インキ製造との共同開発で、量産設備は愛知県の安城工場に導入済み。2009年度には売上高30億円が目標。」と報道していました。
またTAB用接着テープに関し半導体産業新聞2006年11月1日付で「東レはLCDやPDPのテープ基板で使われる基材のTAB用接着テープでは世界シェア80%強で、東レフィルム加工ではCOF用めっき二層材料のメタロイヤルを供給しており、2006年末には月産150千㎡の能力に達する予定で更に増設を進める」とも報道されていました。