青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

90-1/3 生産財営業のE(環境品質対応)で鉛フリー化

化学物質規制で一気に加速した鉛フリー化ですが、鉛フリー化で頻発するウイスカが航空機や原子炉などで故障を引き起こしたり、あるいはどうにもこうにも鉛フリー化できない領域も残されています。

鉛使用の規制は96で前述の欧州議会の指令が先導役となりました。リサイクル促進を目的とした2003年のELV規制(自動車)と2005年のWEEE規制(電気器具)、更に2006年の欧州RoHs指令、今年2007年6月1日に施行されたREACH・・・。これらの規制、特にRoHs対応を象徴する動きが鉛フリー化でした。鉛フリー化の対象は、素材ハンダに大別できます。
素材で鉛を含むガラスやセラミックスの鉛フリー化を98で前述しましたが、例えば松下電器プラズマテレビの無鉛化では遮蔽材を鉛粉からBi粉に置き換えたそうです。
ハンダの鉛フリー化では、電子機器の製造技術上の困難を極めました。これまでの鉛ハンダは幅広い温度領域で接続信頼性とコストパフォーマンスが秀逸であったからです。ハンダ接続は、電子基板に様々な電子部品を実装するための接続手段として、あるいは実装される電子部品の内部接続の接続手段として使われています。多岐に亘るハンダ接続の多くが鉛フリーはんだに置き換えられましたものの、まだ鉛フリー化できず、これまで通りの鉛はんだでしか接続できない領域も残されています。高温低温の領域では鉛に代わるハンダ材料がまだ発明されていません。
接続信頼性が高かったこれまでの鉛ハンダでも接続不良が発生していますが、最近では東芝のブラウン管テレビで発生した発煙事故に関し産経新聞2007年6月12日付は「東芝は平成2年4月から3年9月まで生産した同社製の25型と29型のブラウン管型カラーテレビの一部で発煙事故が3件あったと発表した。ブラウン管に高電圧を供給する回路の一部のはんだ付けが不十分だったのが原因と判明。はんだ付け部分に亀裂ができて放電現象が発生、発煙や発火の可能性があるといい点検・修理することにした。」と報道していました。