89-2/3 エコプロダクツ2006 完全無鉛化テレビ
エコプロダクツ2006の会場で松下電器がプラズマテレビの完全無鉛化を展示していました。
プラズマテレビに関し49(プラズマと液晶の共進化)、84(PDP画素形成)、87(機能性フィルム)、89(投資生産性)、で使用される部材の進化について前述しましたが、環境性能の進化も著しいものがあります。
2006年12月にビッグサイトで開催された上述のエコプロダクツ2006 http://eco-pro.comで松下電器が「テレビ1台当りの鉛使用量が、ブラウン管テレビの3,400gから初代PDPテレビでは70gと大幅削減となり、鉛量で約13,600t(=航空機45機相当)を削減、更に2006年モデルで0gを実現したことによる削減量は280t(自動車1.5tの187台に相当)」と展示していました。尚、この展示は今年5月に立ち寄ったビッグサイトの隣にあるパナソニックセンター東京の二階にもありました。
また富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)前社長の井本義之氏はElectronic Journal 2007年1月号で「宮崎三番館からの出荷品は無鉛化対応品。二番館でも2007年夏までに対応する。鉛フリー対応では、誘電体形成時の焼成プロセスで大きな変更が必要。1回の焼成を二層焼きと呼ぶ2回の焼成に設備変更する必要がある。LCDはバックライトの水銀が(環境性能の)ネックであり、(PDPの利点である)動画解像度や目の疲労度といった人間工学的な観点や、環境対応など、様々な切り口による合わせ技で(PDP事業を)展開していく。」と述べておられました。