109-2/4 HDDでアルミ円盤とガラス円盤
HDD円盤(HD/メディア)のアルミ円盤とガラス円盤に関し、2.5インチ以下の小径円盤の割合が高まるにつれてガラス円盤の割合も高まっていきます。
電子産業アナリストの武野泰彦氏(電子材料2007年4月号)によると、2005年度のHDD生産実績3.8億台に対し、円盤需要は8億枚で、素材別内訳は、2006年時点でアルミ64%、ガラス36%。2.5インチ以下の小型サイズHDDの割合が高まるにつれてガラスの割合も高まる方向。円盤の外販市場で世界トップの昭和電工はアルミ円盤とガラス円盤を05年度に1.2億枚を製造したとのことです。
HDD円盤の世界シェアに関し日経新聞2007年6月30日付が引用したテクノ・システム・リサーチの調査では「2006年で米シーゲート26%、昭和電工21%、米コマグ20%、日立GST12%、富士電機デバイステクノロジー11%、HOYA5%、富士通5%」です。世界シェア20%の米コマグは、116で前述の通り、今年2007年にHDD2位の買収されたことで、HDD業界における内製調達の割合が高まりました。垂直統合で円盤を内製調達するのが、Seagate、日立GSTに今回でWDが加わったことで上位3社のすべてが内製調達となりました。外販市場では、昭和電工、富士電機、HOYA、東洋鋼鈑などがプレーヤーですが、日刊産業新聞2007年9月10日付は「昭和電工は、7日に1.89(80GB)の量産を開始したと発表した。2005年6月に世界で初めて垂直磁気記録方式によるHDの出荷を開始。今年上期には世界最大の記録容量である2.5インチ(160GB)と3.5インチ(334GB)の量産も開始している。」と報道していました。