青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

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109-3/4 HDD円盤の素材からの製造工程

HDD円盤(HD/ハードディスクあるいはメディア/成膜された磁性媒体)は、素材(アルミ板・板ガラス)から型抜きされたブランク(成型)が研磨されてサブストレートとなり、サブストレートに磁性層を成膜する工程を経て製造されます。

円盤(HD)の製造工程は、上述通りで、これらの円盤メーカーが調達する部材について下述します。アルミ円盤に関し、1次製品の高純度アルミレアメタル・ニュース2007年3月8日付によると「2006年度生産量は49千トン、ピークだった04年度の55千トンからは約9割」とのことです。2次製品のアルミ板では日刊産業新聞2007年5月21日付が「古河スカイは、2009年度をめどに日光工場におけるアルミディスク向け生産能力を、現状の月間9百トンから14百トンに引き上げていく計画だ。設備投資は合計10億円程度で、炉の改善や品質精度向上などを実現する。」と報道していました。2次製品のアルミ板から型抜きされて3次製品のブランクとなります。このブランクが研磨されて4次製品のサブストレートが製造されます。
ガラス円盤では、1999年に神戸製鋼(当時発表でアルミ基板のブランク材世界シェア50%)と日本板硝子(当時発表でガラス基板世界シェア40%)が馬国(マレーシア)での合弁生産を発表していましたが、最近では古河電工が1次製品の薄板ガラスへの参入を発表しました。日刊産業新聞2007年9月26日付で社長/石原廣司氏が「ハードディスク用のガラス基板の事業化を検討している。当社は既にアルミ基板を市場に供給しているが、ガラス化の流れもある。我々はファイバーなどガラス関係の要素技術も持っている。」と述べておられましたが、同紙10月15日付で「古河電気工業は2008年度、薄板ガラス事業に参入する。ハードディスク(HD)用のガラス基板材や液晶用のカバーガラスなどを製造販売する計画。HD用アルミ基板材は日光事業所で製造しているが、ガラス基板材はよりユーザーに近い拠点での量産を検討している模様。アルミ製HD(円盤)は、デスクトップパソコン、サーバー、HD搭載型DVD録再生機などの据え置き機器に、ガラス製HD(円盤)はノートパソコン、携帯型音楽プレーヤなどのモバイル機器に使われる。0.85インチや1.0インチはフラッシュメモリーとの競合が激化しているので、古河電工ノートパソコン向け2.5インチを主力展開すると見られる。」と報道されていました。ガラス円盤のサブストレート及び円盤(磁気ディスク/メディア)の参入メーカーは、旭硝子オハラシチズン時計HOYAなどです。