青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

118-2/2 LED植物工場

環境保全と食料安全保障及び食の安全の観点から期待が高まるバイオ工場ですが、LEDの進化で更なる発展が期待されています。

京都企業工場野菜栽培フェアリーエンジェルに関し日経新聞2007年12月5日付は「同社は、京都企業のシーシーエスの基盤を引き継いで05年に設立された。シーシーエスは、LED照明装置など光技術のベンチャーで、約4年前から人工照明を用いた屋内での無農薬野菜栽培に着手していた。微妙な光源、液肥、空調の調節と、それをコントロールするシステム。さらに栽培する野菜の味・品質とそれに合わせた販路開拓など、生産から販売までの全体的な仕組みに取り組んできた。」とまたシーシーエスに関し半導体産業新聞2007年11月21日付は「シーシーエスはオリジナルLEDの開発・設計・生産を行う企業で、他社から購入したLED素子をSMTで実装する。本社付近に光技術研究所を新設する。同研究所ではオリジナルLED、医療分野、植物工場パネル、コケや藻類、民生品の研究開発を行う。研究開発費は06年度に3.19億円を投じ、07年度は5.41億円を見込んでいる。」と報道していました。
旧くはカイワレ大根、近年では上場した株式会社雪国まいたけパソナの大手町本社ビル地下2階の展示型植物工場などで存在を知られる植物工場ですが、電子材料2007年8月号によると、今現在で20数箇所植物工場が稼動しており、安全性が高くて洗浄コストを低減できる、しかも価格が一定であることから、外食産業向けで需要が高まっているそうです。同誌がランドマーク社に関し「ランドマーク社は、高周波回路ボードの受託開発をメイン事業として93年に岡崎聖一社長が創業。岡崎社長が今後10年を見つめて社会貢献できる事業として浮かんだのがLEDによる植物工場であった。LED光源で光合成に利用される波長域だけを照射するため光合成有効放射量が非常に高い。レタスでは、赤色LED24時間照射によって2週間ほど出荷できる。事業の第一弾で06年3月に、教育現場や研究開発に向けた植物栽培用LED照明器(Magenta Light)を発売した。07年3月にはプロ向け(Green Light)を発売。現在は太陽光との併用型ランプを開発しており、08年秋には完全制御型のLED植物工場を作る予定。」と紹介していました。