青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

91-3/4   ハイブリッド車はコストの半分近くが電子部品

自動車は環境・安全・快適のベクトルでエレクトロニクス化が進みます。中でもエコカーを代表するハイブリッド車ではコストの半分近くが電子部品だそうです。

ハイブリッド車そのものは古くから存在していたそうですが、スパイラルに進化した今のハイブリッド車は、69[自動車の電動化・電子化]、70[車載電装デバイスハイブリッド車]で前述しました通りの、著しく進化した電子制御で走るコンピュータです。
5月に開催されたJPCA2007の基調講演でトヨタ自動車第3電子技術部の部長/藤川東馬氏は「エネルギー効率に関し、総合効率(Well to Wheel)は、ガソリン車14%、燃料電池車29%、プリウス32%と、今現在では燃料電池車よりもプリウスの方が高い。コストに占める電子部品比率は、小型車で15%、高級車で28%だハイブリッド車では47%レクサスLSではIGBTダイオードを各々18個使う。クラウンでECU(電子制御ユニット)を70-80個、モータを100個以上、センサーが70種類で100個以上を搭載している。組み込みソフトの増加が著しく、94年から03年で16倍に膨れている。LANとCANはそろそろ限界。新車開発のベクトルは環境・安全・快適。環境FFV(Flexible Fuel Vehicle)でハイブリッドシステムと水素やエタノールなどの循環型燃料など。安全VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)で予防安全のシームレスな制御。」と講演されていました。
半導体からみた車載需要に関し半導体産業新聞2007年7月4日付は「金額ベースで、半導体車載向け比率が高いのは、MCU(マイクロコントロールユニット)の40%弱が車載向け、センサー(加速度センサー・圧力センサーなど)の80%近くが車載向け、ディスクリートでは15%が車載向け。自動車向け半導体半導体成長率を上回る成長が続くので、全体に占める割合も06年7%強(約190億USドル)が11年には8%強(100億USドル)へと高まる。」と報道していました。