114-2/3 省エネ 照明デバイスで
省エネ効果が高いLEDやOLED(有機EL)への事業展開が広がりを見せています。
省エネデバイスということでは電源分野の103[インバータ]、104[パワーデバイス]、113[スイッチング電源]などを前述しましたが、照明分野ではLEDが同様に省エネデバイスといえます。
シャープの片山社長が上海で「環境先進企業を目指すシャープ」と題する講演会を行い「次世代光源として期待されるLED照明の研究開発と採用を積極的に進め、照明革命を起こすことで、環境先進企業の実現を図りたい」と述べられたと電波新聞2007年11月16日付が報道していました。
フィリップスライティング社(日本はフィリップスエレクトロニクスジャパン)のCEO/テオ・ファン・デュルセン氏は、半導体産業新聞2007年10月31日付で「LEDやOLEDを使えば、電力使用効率が良くなる。国際エネルギー局/世界資源協会のデータによると、照明は、世界の電力使用量の19%を占め、その消費量の40%までを現存技術で節約可能だ。これは費用に換算すると年間1060億ユーロ(約16兆円)、二酸化炭素排出量換算で年間5億5千5百万トン、石油使用量換算で年間15億バレル以上、年間発電量(年間2兆W/時間)では発電所530以上のに匹敵する。同社の06年度売上高は55億ユーロで、利益は6.35億ユーロ。地域別売上比率は、欧州51%、北米23%、アジア20%、アジアの中で日本は3%未満。」と来日時の発言を紹介されていました。