青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

147-2/3. 環境の名の下でのパワーゲーム

多くの日本企業が省エネ製品の開発で世界をリードしていますが、地球環境をめぐる政治のパワーゲームでは日本の非力さが目立ちます。

上述の再生可能エネルギーについても、先進国の中では日本だけが、再生可能エネルギーの目標が曖昧です。GDP当り二酸化炭素排出量先進国では最も少ない日本が、排出権取引を通して先進国で最大のペナルティーを払わされる不甲斐無さについて136[2008.7]で前述しました。日本は先進国主要国に占めるGDPの割合は約10%ですが、エネルギー消費が占める割合は5%です。エコロジーな日本文明や日本の省エネ技術をもっと活かして国益と世界益をもっと貪欲に追及していきたいものです。西欧文明や中国文明は自然からの収奪や自然破壊を基軸に発達しました。一方で世界史上でとてもユニークな日本文明は、縄文以降一万年もの間“自然との共生”で発達してきました。江戸時代には鎖国の効果もあったのかもしれませんが循環型社会を実現していました。
統計上のエネルギー消費とは、大分類産業部門運輸部門民生部門の3部門です。民生部門は中分類で、家庭部門と、オフイスや店舗などの業務部門に分類されています。日本のエネルギー消費の中で民生部門は3割強を占め、その3割の内訳で4割強を占めるのが家庭部門ですから、家庭部門が全体に占める割合は1割強です。日本エネルギー消費特徴は“家庭部門の割合が低い”こと、並びに家庭部門内訳では給湯照明あるいは動力などの割合が高いことです。資源エネルギー庁の03年度推定実績によると、家庭における消費電力は、エアコン25.2%、冷蔵庫16.1%、照明器具16.1%、テレビ9.9%、電気カーペット4.3%、温水洗浄便座3.9%、衣類乾燥機2.8%、食器洗浄乾燥機1.6%、その他20.2%と冷熱機器の割合が高いのが特徴です。