青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

購買センターと顧客関連プロセスで京セラと村田製作所、起業当時の生産財営業。

生産財営業の組織的購買の概念である購買センター概念顧客関連プロセスで示唆に富むのは、和食の匠が素材を活かす達人であるのと同様に、精密無機というマテリアルを深堀したノウハウに裏付けられた独自能力を武器にして、「購買センターのキーマンの賛同を獲得」すると同時に「経営リソースの不足を補いながら創業のスタート」が切られていることです。

京セラは、創業当時は稲盛創業者ご自身がバイクで「高槻市の松下電子工業(現松下電器のディスプレイデバイス社?)に納品に通っておられた」そうです。

よく知られているのは、松風工業の末端社員であった稲盛創業者が、テレビ用のマテリアルである絶縁材料をゼロから立ち上げたものの、外部から途中入社して来た技術部長に「君の能力では無理だ。手を引け」と言われて辞表を出し、京都の宮本電機製作所の宮本社長の出資で昭和34年に起業したことですが、生産財営業の点からは、起業当時の顧客との関係性に注目したいと思います。

村田製作所は、創業時期に「三菱電機(伊丹)の製造現場の方々から発注してもらうことで随分と助けられた」と起業家ご自身が後に度々で回顧されてます。

父親の絶縁碍子を継いで事業拡大を図ろうとした村田昭創業者が、父に「他人の領域を荒らすな」と諌められて「それならば独自製品で」と京都大学に通って、マテリアルである無機材料の研究を深めてセラミックコンデンサを開発し創業したことはよく知られた話しです。