青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

非鉄金属の価格高騰は、供給側で鉱物資源の品位低下と枯渇、需要側で主に中国の需要急増という需給構造の変化が背景にあります。日本は省資源と金属リサイクルの技術競争力が高いもったいない先進国なので、長期的には日本国への追い風になりそうです。

今週2007年1月23日にニッケル価格史上最高値をつけました。ロンドン金属取引所(LME)の現物相場でトン40千米ドル大台突き抜けとなりました。電気銅の国内建値は2006年5月に史上最高値トン1百万円を付け、今は750千円に下落しましたが、2002年230千円からは今でも3倍強です。2002年の価格レベルに戻ることはもうありません。理由は有限の資源に対して需要が強すぎるからです。
鉱業レベルの埋蔵量は15で前述しましたが、鉛・亜鉛・錫が20年銅が40年ニッケルが60年鉄が70年ぐらいとレポートされてきています。2002年以降の価格高騰で採掘可能な埋蔵量増加傾向にあるものと推定できますものの、それでも供給逼迫は続くことになります。
メタル経済研究所は製錬、電線、伸銅など16社3団体の正会員と商社、電力、商船など16社2団体で構成されるそうですが、松田理事長は「旧通産省を振り出しに一貫して非鉄金属資源に関わっているが、これだけ非鉄が注目されているのはこの40年間で初めて。・・需給は世界的に逼迫し、価格は四半世紀前の3-4倍にも高騰した。・・需要面では2015年までは中国要因が大半を占めるが、20年頃にはインドの存在が大きくなる。マレーシアタイフィリピンなども消費市場としての地位を持ってくる。供給面では、ニッケルリオドセ(CVRD)が世界2位の加インコ社を約150億ドル(約1兆6千億円)で買収したし、では米フリーポート社フェルプスドッジ社を約259億ドル(約3兆8千億円)で買収した。(鉱業技術の点では低品位鉱でも製錬可能な)バイオリーチング鉱山の出現を勘案しないといけない。」と日刊産業新聞2007年1月16日付で述べておられます。
⇒バイオリーチング(bio-leaching)
[ http://www.jogmec.go.jp/jnews/vol_03/vol_03_01_03.htm ]