化合物半導体ウエハーで日本企業は世界シェアの過半を獲得できており、日本企業の競争力が高いという点で19と20で前述のシリコンウエハーと同様です。
化合物半導体ウエハーの需要規模はシリコンウエハーの6-7%で、素材別需要では6割がGaAs(ガリウム砒素)、2割がGaP(ガリウム燐)で、残るその他大勢の2割にはInPや次世代の窒化系などが含まれます。
単結晶の供給企業が顧客関連のプロセスを形成しているのは、需要の6割を占めるGaAsウエハーの光デバイス用では、LED向けで最大の需要地である台湾のエピスター、フォルモサ、アリマ、など、DVDのLD(半導体レーザー)では、例えば書き換えDVD向けだと一人勝ちの三菱電機・・、また同じくGaAsウエハーの電子デバイス用では、搭載個数が増え続けている携帯電話や需要が立ち上がった無線LANにバリューチェーンが繋がるデバイスメーカー・・と半導体産業新聞で報道されていました。
需要の2割を占めるGapウエハーでは、上述通り住友金属鉱山は単結晶のみの製造を行い、信越化学と三菱化学はエピタキシャルのみの製造を行っていて、昭和電工は両方を自社内で事業化しているようです。