青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

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102-4/4 有機太陽電池で色素増感型(DSSC)

有機太陽電池の色素増感型(DSSC)は、実用化に向けて研究段階ですが、結晶シリコンや薄膜系の光電変換と異なり、光合成の原理の応用です。

有機太陽電池に関し、上述の半導体産業新聞2007年10月10日付で「太陽電池の劇的なコストダウンでは、有機太陽電池が有望とされている。有機太陽電池色素増感(DSC)と有機薄膜のいずれも真空装置などが不要で、安価な樹脂基板印刷プロセス成膜できるからである。使う材料製造装置の両方が安い。但し、変換効率の低さと耐久性不足が最大の課題である。」と紹介していました。
有機太陽電池とは、色素を使うことで太陽光を高効率で吸収し、光に反応(励起)した色素が電子を放出し、放出された電子が酸化チタンを通り基板に流れて発電された電力を取り出す原理です。民間では、アイシン精機・豊田中研、マツダフジクラ、下述の桐蔭横浜大学ベンチャーペクセル・テクノロジーなどが開発しているようです。基本特許が失効する2008年4月以降に市場投入の動きが活発化するものと期待されています。
上述の大学発ベンチャー/ペクセル・テクノロジーの代表/宮坂力氏は、20年間在籍したフィルム会社を退職し、桐蔭横浜大学の教授として研究者の道に入り、横浜産業振興公社の支援でベンチャーを立ち上げた御仁とのことですが、MECHATRONICS 2007.2で「当社の技術は素材にプラスチックを使用し、厚さ0.4mmと非常に薄くて軽く曲げても折れず、持ち歩きも楽です。シリコン製の太陽電池と比較してコスト約10分の1に抑えることが可能です。ポイントになるのは酸化チタンです。ペースト状の酸化チタンをフィルム表面に薄く塗布し摂氏150度以下の温度で乾燥させます。摂氏150度以下で固まる低温成膜用ナノ酸化チタンを開発しました。当社が販売するのは、色素増感太陽電池又は製造装置です。」と述べておられました。