青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2008-2-8 117-2/2 LED向け部材

省エネへの期待が高いLED分野に部材(マテリアル系生産財)を供給する企業に係る報道を以下に抜き出してみます。

三菱化学LED向け素材への本格的参入に関し日経新聞2007年11月17日付は「三菱化学は、約50億円を投じ2008年度にも、発光部分を支える基板と光の色を調整する蛍光体の量産設備を筑波事業所に整備する。従来のサファイア製よりも発光効率が高い窒化ガリウム基板(2インチ)の生産規模を十倍の月1千枚に引き上げ、蛍光体を現在の月1百キログラムから倍増する。窒化基板は住友電工が先行しており、次世代DVD規格のブルーレイ・ディスク(BD)機器などの情報読み取り部品に採用され、照明用LED用としても有望視されている。蛍光体はカルシウムなどを材料とする赤色と緑色の微細な粒子。青色LEDと組み合わせれば太陽光に近い白色を発色する。日亜化学工業なども手掛けるが、赤色と青色の両方を生産するのは珍しいという。みずほ証券によると09年の白色LEDの世界市場は06年に比べて約16%増え、4千4十億円になると予測されている。」と報道していました。
電気化学工業はLED分野の電子基板(放熱基板)を積極展開していますが、長野のダイワ工業との合弁に関し電産新報2007年8月20日付が「電気化学工業電子基板メーカーのダイワ工業LED放熱基板共同出資会社を設立することで合意した。6月にデンカAGSPを設立し、ダイワ工業が開発したビルドアップ配線板のAGSPをベースに放熱基板の開発・製造・販売を開始する。LEDは光源用途の需要が急拡大しており、携帯電話液晶バックライトに用いられるパッケージの需要規模は2千億円に達する。今後は液晶テレビや自動車ヘッドライト、一般照明機器用で大出力LEDの採用が進み5-10年後には1兆円規模との予測もある。」と、またパワーLED放熱対策提案に関し電子材料2006年10月号で「アルミベース基板並みの2W/nKクラスの熱伝導性を持つフレキシブル金属基板」を紹介していました。銅箔又はアルミ箔ポリイミドフィルム無機フィラーを充填した柔軟性エポキシ樹脂で貼り合せたもので、熱伝導性粘着テープ(~3W/nKクラス)を介して金属筐体に貼り付けて使用されることで高い放熱効果を得るものだそうです。