青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

120-2/2 携帯端末向け電子部品で機構部品

携帯機器向け精密機構部品では、ワンセグ放送受信用アンテナの市場が活気づいています。

携帯端末のアンテナは、固定式アンテナから内蔵アンテナへと、そしてまた内臓アンテナから固定式アンテナへとスパイラル進化が続いています。携帯端末用ワンセグアンテナでトップシェアを持つスタッフに関し、電波新聞2007年12月17日付は「スタッフは、国内の携帯端末向けワンセグアンテナで7割程度シェアを確保。現在、月産1.3百万個を生産しているが、年内に月産能力1.8百万個規模の構築にメドをつける。」と報道していました。
アンテナメーカー老舗の日本アンテナやヨコオに関し電波新聞2008年3月7日付は「日本アンテナは、1987年の携帯電話サービス第1号機から携帯電話機搭載アンテナを開発し製造してきた。1段リトラクタブルアンテナから2段化、固定式アンテナ、内蔵アンテナなど、機構面、電気面ともに業界をリードしている。現在は、携帯端末機器用アンテナのOEM供給で月産1百万台を超える量産を行っている。ワンセグアンテナの取り扱い種類は、屈曲・回転機構付き2段階式伸縮収納式、屈曲・回転機構付き多段ロッド伸縮収納式、これらの非収納外部取付式などがある。アンテナトップ部分のデザイン形状や色、材質(樹脂と金属)、表面処理(UV塗装、めっき、アルマイト)、各種取付方法(ネジ=M4・5/M4など、はめ込み、板金など)に対応しており、防水仕様実績もある。携帯機器は、アンテナに対するしゅう動屈曲などの耐久性能や機器落下衝撃耐久など品質要求が高く、また受注変動に対応する短納期生産体制が必要。」と、また2007年12月6日付は「アンテナメーカーのヨコオは、国内ワンセグ(ISDB-T)と欧州DVB-Hの両システムの受信が可能な地上デジタルTV受信用内臓アンテナ(LAN付)を開発した。」と、12月7日付では「SMKは独自のワンセグ受信用4段収納型ホイップアンテナを、ホシデンは独自の構造で業界最小径となる筐体内収納・伸縮タイプの2段式アンテナを開発し月500千個を生産している。」と報道していました。
テーダブリュ電気、小峰電気などの参入に関し電波新聞2008年2月25日付は「横浜市テーダブリュ電気は1970年創業の電子部品メーカーで、アンテナ事業は5年ほど前から立ち上げ、小物精密機構部品の開発と製造に注力している。このほどワンセグ放送用アンテナの新製品として、取り付けネジを業界標準のM5Dサイズに対し、業界最細となるM3.5Dサイズを実現したスリム2段アンテナを開発した。筐体に入る部分で最も太い部分を2.5Dまで小径化。従来のM5Dタイプと比較し、体積比50%の小型化を実現した。5月から、月産500千個の量産を予定する。」あるいは同紙2月7日付は「川崎市小峰無線電機は、高周波同軸コネクタ各種同軸コンポーネントなどを主力とするメーカー。培ってきたノウハウを生かし独自設計による高性能アンテナの開発を強化している。同社が開発した携帯端末用のワンセグ受信アンテナは、収納時寸法53ミリの5段式収納タイプで、受信性能と収納性のトレードオフを克服し、横収納も可能とした。」また同紙2007年10月31日付は「ワンセグ受信用アンテナで、需要の中心となるワンセグ搭載携帯電話向けでは、複数のメーカーが筐体内収納・伸張タイプのワンセグ放送用2段式アンテナを投入。アンテナ専業メーカーから大手の高周波部品メーカーを含め、各社が製品に乗り出している。国内の携帯端末向けワンセグアンテナで7割程度のシェアを持つスタッフは現在、月産1.3百万個前後のワンセグアンテナを生産している。同社は携帯電話用ヒンジの生産も好調。」と。