青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

エコシステム型の生産財営業でイノベーション共創と好社会を目指す。

生産財流通

旧くは鉄鋼製品分野で、コイルセンターによる加工流通の一大プロセスが形成されましたが、産業構造の進化発展とともに、前述の太陽電池向けシリコン製品の事例のように様々な分野で流通加工プロセスが形成されては、そこから更なる進化を遂げていくことになります。

供給側のマテリアル系生産財の製造の上工程は資本集約型の設備産業である場合が多く、種々雑多な下工程を外部化することで生産性を高めることができます。また相対する顧客側の中間生産財(中間財)の製造は、多品種少量、あるいは多頻度納入である場合が殆…

06年4月に豊田通商がトーメンを吸収合併しましたが、総合商社系のビジネスモデルと豊田通商系のビジネスモデルが融合するとどう進化していくことになるのか?大変に興味があるところです。

合併後の豊田通商を総合商社業界に置き換えると業界6位と報道されています。売上の4割が鉄鋼製品とのことですから、鉄鋼部門に関しては、2位の三井物産と比肩する規模に相当するものと推察できそうです。鉄鋼主力商社業界のトップであるJFE商事HDと…

自動車部品ものづくり企業の海外生産への材料供給の支援プロセスは、大まかに以下の三つに大別できます。

まず第一に、重量があって嵩高くて汎用性が高い材料、例えば鋼材薄板製品などは、海外各地に設立された日系の加工流通企業(コイルセンター)が支援プロセスを形成して供給しています。次に、現地調達が難しくて且つ汎用性に乏しい素材は、日本からの輸出で…

中間財の半導体デバイスの製造で供給されるシリコンウエハーの生産財流通に関し、輸出の部分では、三菱商事、三井物産、住友商事が大きな役割をはたしているようですが、同じく中間財の自動車部品の製造企業に供給される自動車部品材料の生産財流通の輸出の部分では、トヨタグループでは豊田通商が大きな役割を果たしています。

トヨタの2005年の世界生産台数7360千台を地域別にみると、海外生産3571千台、国内生産3789千台の内訳です。国内生産台数の流通内訳は、国内販売が1713千台、輸出が2043千台です。世界生産の凡そ半分に相当する4百万台弱を国内生産…

日本のシリコンウエハーメーカーが世界シェアを高めたのは、米国・台湾・韓国の半導体デバイスメーカーが日本製ウエハーの購入比率を高めたからです。日系メーカーがQCDSに集約できる生産財営業の競争力と顧客満足度を改善できたからですが、このQCDSのSの部分では、大手商社の海外ネットワークが大きな貢献をしているようです。

2006-05-20で触れた半導体30年の泉谷渉氏が5月に出版された著書の中に以下の記述があります。 以下「電子材料王国日本の逆襲」*1 三菱商事にあって、電子材料分野の統括マネージャーの任にある川上秀文氏は、商社を取り巻く事情について次のように語る。…

シリコンウエハーは、川上から流れを追うと、原料から多結晶シリコンのインゴットが製造され、この多結晶インゴットから単結晶シリコンのインゴットが製造されます。単結晶のインゴットをスライスしたウエハーにエピ加工などのマテリアル系のノウハウを駆使した調整加工を加えて半導体デバイスメーカーに供給されます。これに太陽電池による太陽光発電向けの需要が加わったのですが、ソーラー発電向けは、多結晶シリコンも単結晶シリコンも両方が使われています。

シリコンに関し、経営者やビジネスパーソン向けには以下の懇切丁寧ブログがお薦めです。 http://blogs.yahoo.co.jp/camonohasi555/33244681.html 東邦チタニウム『応援ブログ』」 シリコンものづくりの担い手は、川下から遡ると、単結晶製品で信越化学(信越…

生産財の商社や加工流通企業の場合には、マテリアルが語源であろうと推察できる造語もかなり使われているようです。ジャスダックに上場したばかりのアルコニックスは単純明快な造語だと感じました。

以下、マテリアル系生産財の工業材料を扱う貿易商社や加工流通商社。 アルコニックス(06年4月にジャスダック上場したばかり。非鉄金属製品の貿易商社、社名はアルミの「AL」銅の「Co」ニッケルの「Ni」輝ける未来への夢の「X」を組み合わせた造語…

東海地区の生産財流通では、豊田通商が大きな存在感を示していますが、同時に名古屋の名門で日本有数の老舗企業でもある岡谷鋼機や、地元東海地区や大阪出身の中堅専門商社の活躍が際立っているのが特徴です。

これらの企業に共通しているのは「独自の調製機能」の工夫の積み重ねがみられる、ということです。各社各様で様々な「調製加工による支援プロセス」の提案とビジネスモデルが見られます。地元名古屋で、上場企業だと機能材料と電子部品の東海物産、非上場企…

自動車部品製造企業の調達プロセスでは多くの流通商社の起用がみられます。これは調達プロセスの機能補完が目的とみられます。反対に供給側のマテリアル系生産財の販売プロセスでも「流通商社起用による機能補完」がみられます。これは測定機器などの耐久生産財の販売プロセスでも同様です。

マテリアル系生産財の供給者企業の多くは直系の販売子会社を持っています。例えば流通規模が大きな鉄鋼製品だとJFE商事、神鋼商事、日鉄商事、神鋼商事、住金物産などです。あるいはこれら直系の販売子会社とは別に代理店網もあり、例えば総合商社系のメ…