青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2009-01-01から1年間の記事一覧

146-3/3. 中国のペテン文化

ペテンという言葉は中国からの輸入言葉で、繃子(bengzi)の日本訛りだそうです。シナ大陸における秦から中国に至る歴史を通して、ペテン師と汚職官僚の跋扈は古代からの漢民族に巣食う伝統のようです。 金文学氏*1は「ウソと偽物作りは、中国の数千年の独裁王…

146-2/3. サブプライムの危機から見えたトンネル

サブプライム問題に始まる金融危機と実体経済の悪化という危機のトンネルを抜け出した後の世界市場について多くの方々が“低価格品への需要シフト”や“モジュール化への一層の動き”を予想しておられます。 電機関連企業の2009年度入社式で、パナソニックの大坪…

146-1/3. インバータエアコン

エアコン産業は先進国では成熟産業と思われていた時期もありましたが、インバータ技術との新結合(イノベーション)によるスパイラル展開で新たな市場が拡大中です。 モーターの駆動をインバータ制御にすると、大幅な省エネを実現できます。インバータ制御とは…

145-2/2. 台湾企業の次の成長ステージ

中国や台湾で展開する日本企業や、パソコンや半導体で実力をつけてきた台湾企業が次の成長ステージに向けての準備を強化しています。 日本の電子部品産業では、昨年のリーマンショック以降、新工場建設の延期や中止の発表が相次いでいますが、人間の生活に必…

145-1/2. 漢民族の死生観 映画「おくりびと」との比較など

死生観に関し、日本人は諸行無常で“死ねば仏”ですが、中国の漢民族は不老不死への強い執着の裏返しからでしょうか、“政敵の墓を暴いて死体に鞭打つ”といわれます。 映画“おくりびと”は日本人の死生観を世界に発信してくれました。国際社会学の立場からの中国…

144-2/2. 中国の景況回復動向

中国では、景況改善策の家電下郷の政策やEV/HEVの普及促進を目指す十城千輌プロジェクトが発表され、日系電子部品メーカーも恩恵を受け始めています。 十城千輌プロジェクトとは、半導体産業新聞2009年3月4日付によると「中国政府が2月17日に発表。北京や上…

144-1/2. 漢民族のトラウマでモンゴル人

シナ大陸(Mainland China)を支配する漢民族の歴史的トラウマに係わるモンゴル人の国民性を知っておくことは、日本人が日本人自身を「近隣諸国と相対化」して理解するために役にたちます。 前頁152で、漢民族の歴史的トラウマに”モンゴル(大元モンゴル国)によ…

143-3/3. ニッポン電子部品産業の方向性

世界シェア5割を獲得している日本の電子部品産業ですが、今大きな転換点に立っています。台・韓・中の追い上げに対し電子部品各社は固有の独自能力を核とした製品の高付加価値化に邁進中です。 昨年秋口からの急激な生産減少に関し、電子部品業界の一部では…

143-2/3. 今回の世界同時不況

今回の世界同時不況では、自動車業界はバブル崩壊的な要素が大きく、グローバル生産が07年レベルに回復するのは2015年以降になりそうです。電機業界は、品目にもよりますが、2010年頃になりそうです。 米国発金融危機に始まる今回の世界同時不況では、金融業…

143-1/3. 漢人の歴史トラウマ/ 女真人やモンゴル人からの支配

中国人を理解する上で外せない歴史トラウマとは「12世紀から13世紀にかけての異民族に支配された苦難の歴史、即ち、女真人(満州人)に圧迫された靖康の変から、モンゴル人に植民地支配された大元モンゴル国の時代」であると慶応高校元教諭の佐久協氏は指摘し…

142-2/2. スイッチング電源など「その他電子部品」産業

スイッチング電源の国内生産では産業機器やエコカー向け、製品の受注タイプでは標準電源が増えてきています。 スイッチング電源は、省エネ(地球温暖化)の視点から一段と効率化・小型化が重要視されるようになってきています。待機電力で100ミリW以下を達成す…

142-1/2. 中国人の国民性/ 漢人は砂のような民族(孫文)

孫文が「中国人(漢人)は砂のような民族」と砂のようにバラバラで自己中心の国民性を嘆いたといいます。チベット、内モンゴル、ウィグルの人々は中国人(漢人)の残虐性を訴えています。 “米中はしがみつき合う酔っぱらい。一人が転べば、もう一人も転ぶ。”とNE…

141-3/3. 20世紀前半までの植民地争奪戦

20世紀前半までの帝国主義は植民地争奪戦でした。歴史のスパイラル展開で21世紀に帝国主義が勢いを増すとすれば、有限な地球で生存をかけた金融、食糧、天然資源の争奪戦になりそうです。 18世紀から19世紀にかけて西欧で起こった産業革命とその後の植民地獲…

141-2/3. 古代ローマから法治国家モデルへ、中世モンゴルからグローバル通商国家モデルへ

古代ローマ帝国で法治国家モデルが確立され、中世のモンゴル帝国で信用取引とグローバル通商国家モデルが誕生しています。 ローマ帝国ではローマ街道が栄え、モンゴル帝国ではシルクロードが栄えました。覇権国を中心としたパワーバランスは、時代の価値観と…

141-1/3. 米国リベラルと覇権国家のパラダイム転換

オバマ大統領の登場は、日本にとっては政治的には大きなリスクを伴いながらも、生産財営業の立場からはポジティブな要素が多いと考えられます。 オバマ第44代米国大統領の就任演説のキーワードは、政治面では“新しい責任の時代”、経済面では“グリーンニュデ…

140-6/6. 覇権国とパワーバランス [本稿抄録] 

本稿でも、社会構造、政治、文化に多大の影響を及ぼす覇権国とパワーバランスについて記述をすすめていきます。 生産財営業の多くは、国際情勢と密接不可分です。かってダニエルベルは工業化社会以降の論考で、社会構造、政治、文化といった三層構造に切り分…

140-5/6. パラダイム転換で能力開発の工夫

外部環境として経済活動の価値観(パラダイム)が転換していく流れにあって、生産財営業に携わる経営者と事業幹部、セールスパーソンの能力開発の工夫も本稿のテーマです。 昨年2008年は、生産財営業で最大の輸出先である中国経済の変調が見え始めたことから中…

140-4/6. メディア多数派の反日傾向は占領政策の名残か? 

日本のマスメディアの多くはまるで悪循環の増幅装置のように、「日本よもっと悪くなれ」とばかりに騒動拡大に誘導するような報道をしがちです。朝日新聞と毎日新聞のようにニセ証言まで悪用しての反日報道は一事が万事です。 “世界史的な大変化”の時代です。…

140-3/6. 生産財営業の標的=次の成長分野

生産財営業の標的となる次の成長分野について、日本国内を起点として成長していく分野と製品の記述を進めていきます。 産経新聞2009年1月10日付はパナソニックが9日に行った経営方針説明会で大坪文雄社長の説明「2009年は、創業1百周年となる10年後に、世界…

140-2/6. 大量生産・大量消費の経済モデルの終焉と自然の摂理

無分別で強欲なグローバル金融資本主義による惨過は自然の摂理によるパラダイム変換の兆しのようです。大量生産・大量消費の経済モデルの終焉の始まりかもしれません。 米国ウォール街の無分別な金融資本主義とグローバリズムは、暴走して多くの通行人を巻き…

140-1/6本稿抄録2009/金融危機で始まったパラダイムの大転換

<148までのシリーズ論考は、次々頁151で再開します。>