青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2008-01-01から1年間の記事一覧

124-2/2 携帯電話向け電子部品

携帯電話向け電子部品では水晶デバイスとセラミックコンデンサの需要拡大が続いています。 電子部品統計上で受動部品やその他部品に分類される水晶デバイスに関し電波新聞2008年5月5日付は「日本水晶デバイス工業会(QIAJ)がまとめる生産統計によると、日本の…

124-1/2 中華共産主義の傾向把握

中国共産党政府は1950年代のチベット軍事占領に続いてインド、ソ連、ベトナム、フィリピン、韓国、最近では日本へと、連綿と領土紛争をしかけ続けていますが、漢族による中華思想と一体化した漢族共産主義(中華共産主義)によるものであることを黄文雄氏の著…

123-2/2 携帯電話端末向け中間財のモジュール

携帯電話端末の世界出荷が10億台を超え、日系企業が世界シェアの過半を獲得している携帯電話端末向け電子部品の需要拡大が続きます。 携帯電話端末の世界出荷は、2000年4.25億台が03年からBRICs需要が急増し、04年/6.83億台、05年/8.10億台を経て06年は10.0…

123-1/2 取り巻く環境で中国。チベット人権問題と報道品質。

最近のチベット人権問題に関わる報道を通してメディア各社の報道品質の傾向把握ができました。 中国は日本からの生産財輸出で最大仕向国(輸入相手は日系や台湾系も多い)ですから、洞察のための情報収集がかかせません。そのためには政治や軍事なども含めた多…

122-3/3 携帯電話端末への加飾と印刷

世界の携帯電話端末の色柄やデザインの多くが、日本写真印刷やサンアロー、新規参入で福井県の秀峰など・・日本企業に支えられています。 東証上場で京都市の日本写真印刷は、成型と加飾の2工程を同時処理するIMD(In-Mold Decoration)のナンバーワン企業で…

122-2/3 ISO 9000sと営業プロセス

名古屋NKS社の社長/松尾茂樹氏は、ISO9000sを活用した事業再編に止まらず、営業プロセスの改革にまで踏み込んだ経験を上梓してくれています。 中堅中小企業にとっては、ISO9000sは安上がりな改革ツールとなります。筆者/青草新吾が目を通した十数冊のISO9…

122-1/3 長野聖火リレーと騒乱でみえた中華共産主義

本日08年4月26日は、長野で聖火リレーが行われました。中華思想と愛国教育の結果なのか、自己主張だけで相手の話は聞こうともしないアンフェアな態度を目の前で確認できた日でもありました 第1走者の星野監督は、名古屋市の寺院を通してチベットに文房具を…

121-2/2 携帯電話端末向け精密スイッチ  

電子部品の精密スイッチで世界シェア7割を獲得している日系メーカー各社は、高品質のステンレスやスーパーエンプラなどの部材を調達しています。 携帯電話の操作スイッチの殆どがメタルドームバネを使用したスイッチです。精密スイッチメーカーからは、シー…

121-1/2 日本型組織とISO9001

ISO9001に代表されるISOのマネジメントシステム(MS)が文明の利器となるか、逆に無用の長物となってしまうか・・は導入企業の組織文化や経営システム次第といえるかもしれません。 お酒(日本酒)の味は素材(水と米)と腕前(杜氏の麹造り)で決まりますが、同様に…

120-2/2 携帯端末向け電子部品で機構部品

携帯機器向け精密機構部品では、ワンセグ放送受信用アンテナの市場が活気づいています。 携帯端末のアンテナは、固定式アンテナから内蔵アンテナへと、そしてまた内臓アンテナから固定式アンテナへとスパイラル進化が続いています。携帯端末用ワンセグアンテ…

120-1/2 ISO9001とマネジメントシステム

日本型組織には長短紙一重の共同体的要素から派生する短所が内在することも多いのですが、短所への歯止めという点では、ISO9001のようなマネジメントシステムは、とても有効性が高い経営ツールといえます。 TQMやISO9001は、欧米のマネジメント概念(考え方)…

2008-3-8 119-2/2 携帯電話の世界需要

携帯電話端末がマルチメディア端末へと進化することで電子部品の高付加価値化が更に進んでいきます。 携帯電話の世界需要は07年は11.4億台にまで達したそうです。寡占化が進み、大手5社合計で83%、大手5社のシェアと生産台数は、ノキア38%(4.37億台)、サム…

2008-3-8 119-1/2 日本型組織が持つ毒と薬

西洋の企業組織は機能体(ゲゼルシャフト)ですが、日本企業には薬にも毒にもなる共同体的要素が混じっています。薬にして持続する組織もあれば、毒となって衰退する組織もあります。 機能体(ゲゼルシャフト)とは、軍隊や企業あるいは官庁など、外部に働きかけ…

118-2/2 LED植物工場

環境保全と食料安全保障及び食の安全の観点から期待が高まるバイオ工場ですが、LEDの進化で更なる発展が期待されています。 京都企業で工場野菜栽培のフェアリーエンジェルに関し日経新聞2007年12月5日付は「同社は、京都企業のシーシーエスの基盤を引き継い…

118-1/2 日本型組織と強い機能集団

組織生産性や組織競争力の点で、強い日本型組織とは、強い機能集団を内部に編成できている組織といえそうです。 125で前述通り米国は制度型組織であり日本は運用型組織です。日本の運用型組織は「集団への帰属意識を求心力とした役割構造を重視」しています…

2008-2-8 117-2/2 LED向け部材

省エネへの期待が高いLED分野に部材(マテリアル系生産財)を供給する企業に係る報道を以下に抜き出してみます。 三菱化学のLED向け素材への本格的参入に関し日経新聞2007年11月17日付は「三菱化学は、約50億円を投じ2008年度にも、発光部分を支える基板と光の…

2008-2-8 117-1/2 組織論で外来知識の日本化 /7 Eleven、ミスミ、京セラなど

外来知識の日本化に関し、セブンイレブンやトヨタ生産方式のかんばん方式の事例からは、トップダウンのリーダーシップと和魂洋才が感じ取れます。 セブンイレブンのコンビニ展開やトヨタ自動車のかんばん方式における日本化(Japanization Process) の事例か…

116-2/2 省エネで車載LED

自動車へのLED搭載が進行中です。 トヨタ自動車が、世界で初めてのLEDヘッドランプをレクサスに搭載しました。120で前述した第1回固体照明国際会議(White LEDs 2007)では、小糸製作所がトヨタのレクサスに搭載されたLEDヘッドランプを中心にLEDフォグランプ…

116-1/2 組織論で欧米と日本の違い

組織生産性を左右する組織デザインでは、欧米の手法知識を鵜呑みせずに日本化する能力、加えて自社固有の独自能力を活かす工夫が勝負どころのようです。 組織経営や事業経営及び生産財営業を考える上では、日本人全般が共有する思考メカニズムを理解しておく…

115-2/2 紫外LED

紫外線はねずみや鳥には見えても人間には見えませんが、LEDの進化で紫外線の活用領域が広がっています。 ナイトライド・セミコンダクターのUV-LEDの市場開発に関し半導体産業新聞2007年12月5日付は「ナイトライド・セミコンダクターは新たなUV-LEDの用途を開…

115-1/2 松下電器にみる事業部制の進化

事業部制の利点と弱点並びにスパイラル展開を経ての克服事例を松下電器(パナソニック)が提供してくれています。 組織の大小に関わらず、多角化事業では事業部制が向いています。反面で事業部制とは分権化による弊害も生じやすい組織形態であるともいえます。…

114-3/3 省エネでLEDとOLED(有機EL) 

LCDバックライト向けで有機EL(OLED)や新種のLEDが生産を増やしていきます。 OLED(有機EL)照明に関し、東北デバイスの副社長&COOの赤星治氏は半導体産業新聞2007年11月7日付で「2006年4月に白色有機ELパネルの量産工場を竣工し、バックライト光源用で月産200…

114-2/3 省エネ 照明デバイスで

省エネ効果が高いLEDやOLED(有機EL)への事業展開が広がりを見せています。 省エネデバイスということでは電源分野の103[インバータ]、104[パワーデバイス]、113[スイッチング電源]などを前述しましたが、照明分野ではLEDが同様に省エネデバイスといえます。 …

114-1/3 組織生産性で分業

規模の経済が働く機能別分業の組織デザインでは、トヨタ自動車に代表される職能別組織と、松下電器(パナソニック)に代表される事業部制組織がモデルを提供してくれています。 自営業などの一人組織の中には、ISO9001(業務品質)の認証取得にチャレンジされる…

113-4/4 生産財 事業要員の能力開発で心理学や脳科学

本稿は、生産財の事業要員を想定した能力開発の各社各様の工夫を心理学や脳科学の成果も参照しながら記述していきます。 脳の内部を安全にスキャンできる技術と機器の発達で脳の機能の解明が急速に進んでいます。能力開発の上で大きな支援材料です。けいはん…

113-3/4 営業力で稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力

本稿は生産財分野の営業力とは、事業要員が持つ稼ぐ戦略力と目標実現のチームマネジメント力の下で垂直分業で多層的に形成されていくものであることを検証していきます。 団体戦型の生産財営業ではチームメンバー各々の個人の努力や能力がその時々の成果に大…

113-2/4 日本のものづくり競争力と日本的な心や文化

本稿は、日本のものづくり競争力と日本的な心や文化の関係を、素材とデバイスの中間のファジーな領域で付加価値を高める機能(役割)を担う部材(マテリアル系生産財)の数多の事例から拾い出していこうとしています。 強い競争力を持つ部材(マテリアル系生産財)…

113-1/4 惺々著(せいせいじゃく/眩まされるな!) 21世紀初頭の成長分野を俯瞰していく

本稿は、生産財分野を題材として、惺々著(眩まされるな!)と、情報洪水の中をかき分けながら、21世紀初頭の成長分野を俯瞰しながら、競争力と付加価値を生み出す人間の営み並びに人間の営みと社会や地球環境との絆(きずな)を考察していきます。 禅語にでてく…