青草新吾の惺々著考 glocaleigyo

生産財の青草新吾1はリタイア。シニアの青草新吾2は複業で貢献を目指す。

2012-07-08 186-1/2 増税で危機を招き入れる日本

民自公三党が三党それぞれのバラマキを紛れ込ませた増税法案を強行採決しましたが、世界を見渡す限りでは、日本国内の報道とは裏腹に「危機を拡大させるだけの増税法案」なのではなかろうか、との想いを強くしています。 筆者/青草新吾は、一昨日に泰国の曼…

2012-06-23 185-2/2 自動車産業の構造変化

日本の自動車産業は“外国での現地生産と地産地消”を加速していますので、薄型テレビのような“日本勢総負け”ということにはならないと思います。 日本の自動車産業は初期の“完成車組立”から“現地での部品組立”へと進み、今や“部品の完全現地生産”に向けて、素…

2012-05-06 185-1/2 日本というシステム

企業の国際化は更に加速し、生産財営業も輸出よりも直接投資で稼ぐ時代に入っていきそうです。“企業と国民の発展を阻害”している“明治そのままの日本の統治機構と既得権益”はリセットが必要なようです。 筆者/青草新吾は、半年ぶりに曼谷(バンコク)を訪問し…

184.日本企業の国際化が“素材や部材を含めた産業集積レベルでの国外シフト”の段階に入ったことで、国富の源泉が輸出から“対外直接投資からの受取額”にシフトしつつあります。

日本も米国のように「貿易収支の赤字を、対外資産からの配当や金利で埋め合わせる」経済構造に移行しつつあるような気がします。2010年度ITI統計でみると、日本企業の対外直接投資残高は83.1百億ドル。直接投資からの収益受取額は3.82百億ドルで下術の通り9…

183. 公務員天国でギリシャと大阪

“欧州危機に火をつけた役人天国のギリシャ”みたいなことにならぬよう、“役人天国の大阪市や財務省”には改心をして公務員改革と歳出削減に取り組んで欲しいものです。2011年11月27日に大阪で行われる大阪府知事と大阪市長の同日ダブル選挙が、日本を行政破綻…

182. 工作機械産業で「すでにおこった未来」

耐久生産財を代表する工作機械でも、自動車などの耐久消費財の国外生産拡大に引き続いて、国外生産の動きが活発になってきました。 FA産業機械の市場動向を通して産業構造の変化が見えてきます。特に工作機械業界は、強い国際競争力に支えられて、輸出一辺倒…

181. 松下幸之助翁 無税国家論

故松下幸之助翁の真骨頂は「政治とは国家の経営。国を破産に追い込むような政治を何とかせねば」との危機感と「1百年後からは金利収入だけで予算を組める無税国家論」です。松下政経塾出身の野田総理は、増税の前にやるべきことがあるはずです。 日本の政・…

180.創エネ産業俯瞰

エネルギー問題は、生産財営業の視点からは創エネ、省エネ、蓄エネという三つのセグメンテーションで把握できます。 エネルギーの安定供給は、産業を維持し発展させていくための必須の必要条件です。エネルギーについての科学的で論理的な知見が必要です。特…

179. 台湾から戦後世界と日本を俯瞰

8月15日は、日本敗戦の日であり、同時にドルの金兌換停止で円が360円の固定相場から変動相場に移行した日であり、台湾では終戦で日本に放棄された日です。 8月第1週に台湾を訪問しましたが、宮崎駿監督の“千と千尋の神隠し”の湯婆婆の屋敷と町のモチーフにな…

178.自動車部品産業の部材現地調達

日本の自動車産業の国外展開に関し「自動車部品の現地生産」に連なる「部材の現地調達」が急拡大していますが、本来は十分に国外生産を維持できるアイテムまでもが、低俗政治と低俗報道による六重苦からこれはたまらんとばかりに国外脱出してしまわぬよう・…

177. 日本の会社の現場力と、未熟なジャーナリズムと資本主義

日本が強いのは「現場力」ですが、弱いのが「政治」。日本で政治が機能しないのは、なあなあなのでリーダーを選ぶのが苦手な国民性と、対立する意見の両方を掘り下げていく取材ができないジャーナリズムの未熟さが大きな病因と考えます。 日本の何が駄目なの…

176. 台湾とEMS

21世紀に入ってからEMS(電子機器受託製造)が大きな存在になりました。2009年の生産額ベースでは世界の電子機器生産90兆円の3割相当の24兆円を占め、最大手が台湾のHon Hai (鴻海)です。 筆者/青草新吾は4月第2週に、久しぶりに台湾を訪問しました。1999年9…

175.東日本大震災 2011.3.11

自然災害としての1次災害への復旧・復興では、不作為による2次災害や、誤った政策による3次災害を起こさぬよう、また復旧・復興のためにも経済活動の一層の活性化を進めねばなりません。 被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。筆者/青草新吾は3月11…

174. 農業大国ニッポンへの期待/ 蝕む農政利権者

農林水産業や食品製造を含む食関連産業の多くは、自動車や電子部品のような他産業が生み出す富と消費に多くを依存して発展してきましたが、これからは世界市場を相手に稼いだ富を日本国にもたらすリーディング産業に発達していけるかもしれません。 日本国内…

174. 農業大国ニッポンへの夢 / 農政利権の歪んだ視点

農業利権者は、“世界5 位の農業大国ニッポン”を貶めるプロパガンダともいえる“農業弱者論”や“カロリーベース自給率”による“税金へのたかり”を止め、国民と全国数十万のプロ農家のために農政改革の支援に回って欲しいと希望します。 先進国では人口の1-2%の農…

173. 鉄道機器向けサプライチェーン

2016年に約20兆円が見込まれる鉄道インフラ向けの鉄道機器につながる部材(マテリアル系生産財)の需要増が続きます。環境と省エネへの気運の高まりから脱自動車化促進政策としての鉄道輸送や新交通システムへの期待が高まる一方です。 筆者/青草新吾は今月は…

172. ノーベル平和賞と尖閣事件

“真の日中友好”のためには、堂々と日本の立場を主張し、且つ、中国の民主化を後押しする姿勢を明確にすべきです。 “まがい物の日中友好”を口実にした政府の中国共産党政権に対する事なかれ姿勢と朝日新聞やNHKなどの対立意見の片方だけしか伝えようとしない…

171.ものづくり競争力で日本企業の強み

日本企業の全球化に関し、中国生産は地産地消対応が主となり、輸出拠点としてはタイやベトナムなどのアセアン諸国とインドやブラジルのウエイトが高まっていきそうです。国内の雇用拡大は政府の仕事ですが、手腕を欠いた政治家と朝日新聞やNHKの国益毀損の捏…

170. 真の日中友好と中国漁船摘発問題

中国漁船の領海侵犯問題では、那覇地検が越権行為で外交的判断をして体当たり中国人船長を突然釈放したことで、2010年9月24日は、法治国家の日本が世界に恥を晒した国恥記念日になりました。 正義と道理と法に基づく堂々とした政府であって欲しいものです。…

169. 会社は「稼いで分配する」仕組/ 官製不況に負けない経営

挙国一致で日本国の経済と雇用を盛り上げて欲しいものです。自民党政権下では高度成長から低成長へのシステム変更の多くで不作為だったことから公的債務が膨張してしまいましたが、今の民主党政権も“稼ぐことよりもばら撒くことばかり”に熱心に見えます。 新…

168. 日本の素材産業とアジア市場

輸出なかりせば“食べていけるのは3千万人くらい”といわれる日本列島の産業と雇用の縮小をできるだけ食い止めていきたいと切に願うものです。日本の“国内生産と雇用の最後の砦”といわれてきた素材産業ですが、アジア需要をどこまで囲い込めるのか正念場を迎…

167.独立自尊で日本再生を / 官製不況、自民党の惰性、民主党の無節操

日本国の失われた20年と今の経済低迷は、自民党が高度成長時代からの政策転換を行わず、しかも金融政策で失敗続きだったこと、加えて民主党が選挙目当ての無節操なバラマキを始めたことが直接の原因ですが、根本的には敗戦後の日本社会が独立自尊の気概や世…

166. 銅産業のメタルピークアウト /資源ひっ迫

日本のGDPの4割を支える製造業の中でも極めて競争力が高い“素材・部材”の産業の中でも、特に銅産業(鉱山・製錬・圧延)については、資源の希少性が高まることで、国家存亡の戦略的な産業へと重要性が高まっていくものと推察します。 これから起こる未来に影響…

165. 日本国財政問題 改革まったなしなのに・・・

日本国の政府債務がついに1千兆円の大台を突破したそうです。団塊以上の世代は“税金や年金・医療などの社会保険コストの食い逃げ”と“次世代の若者への付回し”を止めるべき時期にきています。 次世代の若者に“重税と雇用不安をつけ回していく”今の不健全な社…

164-1/2.電子部品と部材・素材 /iPadやスマホ

iPadやスマートフォンの普及は、電子部品と電子デバイス、それらで使われる部材・素材にとって新たな需要を生み出しています。 筆者/青草新吾自身は、IPadには携帯電話端末の普及が始まった頃のような革新性を感じますし、スマートフォンには、ノートパソコ…

164.伝統を基盤に創造を続けるのが真正の保守主義 /利権保守との違い

日本の明るい未来を再構築するためには、日本企業に蓄積されている競争力や人材力を活かすこと、伝統創造並びに家族と地域などの共同体に価値をおく保守主義がとても有効であると青草新吾は考えています。 退陣した鳩山政権のように“根拠を欠いた、無いもの…

164-1/2. モバイル端末産業の構造変化

欧米ビジネスマンの多くが購入するBlackBerryや、個人のプライベート使用で人気が高いiPhoneなど、スマートフォンの登場で、パラダイムシフトは「携帯電話」産業でも加速しています。 スマートフォンの高成長期が到来したようです。スマートフォンは世界中の…

163-2/2. グローバル化と曼谷騒乱

4月末の曼谷(バンコク)訪問の際に赤シャツデモ隊の繁華街封鎖の現場の横を通りましたが、西洋近代の終着点としてのグローバル化の歪みについて考えさせられる現場でもありました。 “21世紀はアジアの時代”と言われ始めて久しいのですが、リーマンショック以…

163-1/2. 太陽光発電の設備と部材

太陽光発電システムに関するニュースが日常的に報道される今日この頃ですが、当産業分野での日本勢の強みは何と言っても“材料・部材の全般”と“一部の製造装置”です。 太陽光発電システムとは、太陽電池(PV)を使った発電システムのことですが、太陽電池を製造…

162-2/2.ねつ造報道メディアと地球温暖化

温暖化では良い事も悪い事も両方が起こりますが、悪いことだけを極端に誇張したり、捏造してまでの脅迫まがいの報道がNHKで目立ちます。 鉄鋼新聞2010年3月15日付のコラム(金属行人)で「温暖化データのごまかしや、幹部の金銭問題などIPCC(気候変動政府間パ…